プリントパックでB0サイズのフォトモザイクポスターを印刷注文


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Adobe Photoshop Elements


このページでやりたいことと完成品の紹介


 ふじまろイメージでは様々はフォトモザイクの作成方法、印刷方法を紹介してきました。これまでは家庭用のプリンターによる印刷に特化し、自宅内ですべての作業を完結させる前提で活動してきました。 家庭用のインクジェットプリンターはキャノン、エプソン、ブラザーといった会社から発売されており、画質的にはフォトモザイクを印刷するには十分なのですが、いかんせん印刷できるサイズの問題があります。 たいていの場合A4が限界であるため、キャノン、エプソン、ブラザーの家庭用プリンターを使用するだけではフォトモザイクの表現の幅が限定されてしまい面白くありません。このページでは、ネット印刷を利用した大判プリントに挑戦してみます。

 何を作ろうとしているのかがわからなければ面白くないでしょうから、まず最初にネット印刷会社から届いた完成品を示しておきます。

 写真のクリックで拡大表示されます。小さな写真の集合であることを確認してください。半透明に合成しているわけではなく、輪郭に沿って小さな写真を配置しています。 他社のフォトモザイクソフトでポスター販売をされているホームページを拝見しますと、サンプル画像が小さくどのような写真の配置がされているのかよく分からないものばかりです。 一コマ一コマを限りなく小さく縮小していたり、背景画像とコマ画像とを半透明に合成していたり、同じコマ画像を何度も何度も使いまわしていたり、といった誤魔化しが行われていると思うのですが、とにかくサンプル画像がよく見えません。 これはフォトモザイクの闇といってもいい部分です。どんな画像がフォトモザイクなのかという決まりはありませんから、印刷業者から、これがうちのフォトモザイクですと言われればそれまでです。 とにかくフォトモザイクのデータは自分で作ったほうがいい。データは自分で作って印刷は業者に任せればよい。それがこのページで伝えたいことです。

 さて、ネットプリントの大手とはどこなのでしょうか。CM等で目にするのはプリントパックとラクスルなのですが、ここではプリントパックを利用する方法について説明します。 なぜラクスルではなくプリントパックなのか。それは、プリントパックはカラーモードがRGBのデータを印刷できるのに対してラクスルは出来ない。この一点につきます。

 ふじまろイメージの視聴者さんは印刷の専門知識はお持ちでないでしょうから、CMYKカラーモードのデータを作ることは難しいと思うのです。 CMYKカラーモードのデータはAdobe Photoshopなどのプロ向けのソフトウェア、それこそ印刷やデザインを仕事にしている人向けのソフトウェアでしか作ることはできないのです。

 それに対してRGBカラーモードのデータであれば、Adobe Photoshop Elementsなどの一般的な家庭向け画像処理ソフトで作ることが可能ですから、画像処理、写真編集の知識が少ない方でも作ることができます。 それにプリントパックの方がラクスルより低価格です。 というわけで、このページではプリントパックでを利用してフォトモザイクポスターを印刷する方法について解説します。






工程確認


 プリントパックで印刷するフォトモザイク画像データをどのように作っていくのかの工程を確認しておきましよう。

工程番号 内容 詳細
テンプレートをダウンロードし印刷に必要な画像サイズを確認 プリントパックのウェブサイトからテンプレートをダウンロードし、印刷に必要な画像サイズを確認します。
フォトモザイクの分割数、コマ画像サイズの検討 印刷データのコマ画像サイズをもとに、フォトモザイク作成用のコマ画像サイズをいくつにすればよいかを検討します。
コマ画像の縮小 デジカメまとめてリサイズでコマ画像を一万枚程度まとめて縮小します。
背景画像の準備 デジカメまとめてフォトモザイクの背景画像を準備します。手持ちの写真から、完成サイズの縦横比に会うようにカットするだけです。
フォトモザイク作成 デジカメまとめてフォトモザイクでフォトモザイクを作成します。
コマ画像の保存 デジカメまとめてフォトモザイクでコマ画像を保存します。
高解像度分割処理 モザイクアートポスター工房でコマ画像を再配置し、解像度を上げてフォトモザイク画像を分割します。
分割画像の再合成 解像度を上げて分割した画像をphotoshop Elementsで一枚の画像に再合成します。この工程で先程ダウンロードしたテンプレートを使用します。テンプレートの上に工程7で作ったフォトモザイク分割画像を並べます。



 抜け落ちている工程もあるかもしれませんが、だいたいこんなもんでしょう。






テンプレートをダウンロードし、印刷に必要な画像サイズを確認


 プリントパックのテンプレートダウンロードサービスのページを開きます。リンクを貼ることはできないので、皆さん独自に探してください。 今回はPhotoshop Elementsでデータを作りたいのでPhotoshop用テンプレートを選択します。





 Photoshop用テンプレートのオレンジのボタンを選択します。





 カテゴリを【インクジェット大判ポスター印刷)、サイズを【B0:横型】、OSを【Windows】と選択すると自動的にテンプレートファイルがダウンロードされます。





 ブラウザーの右上にダウンロードファイルが表示されます。





 ダウンロードフォルダーを開き、ダウンロードしたファイルを選択して右クリックメニューからすべて展開とします。





 B0横型.psdというファイルが出来ています。





 B0横型.psdをダブルクリックして開きます。私のパソコンにはAdobe Photoshop Elementsが入っていますので、Photoshop Elementsが開きます。 カラーモードを変換せよとのメッセージが表示されます。モード変換ボタンでRGBに変換します。これはダウンロードしたテンプレートのカラーモードがCMYKなのですが、Photoshop ElementsはCMYKカラーモードに対応していないためです。 プリントパックではRGBモードのデータも印刷可能ですから、RGBモードに変換して問題ありません。





 Photoshop Elementsで開くと下図のような白紙のテンプレートです。上下左右にガイドが引かれています。





 画像解像度を見るとB0サイズの上下左右を3mm広げて350dpiのサイズであることが分かります。この画像の白地部分にデザイン画を描きなさいということでしょう。そしてガイドの外はカットされるといういことでしょう。





 これはとても分かりやすいです。これならサイズを間違えることはないでしょう。






フォトモザイクの分割数、コマ画像サイズの検討


 前項により、プリントパックに提出するフォトモザイクの画像サイズは20,146ピクセル×14,276ピクセルであることが分かりました。ここでは、フォトモザイクの分割数、コマ画像サイズの検討を行います。ここで検討するのは最終的にプリントパンクに提出するフォトモザイク画像の分割数、コマ画像サイズです。 ちょっとややこしいのですが、デジカメまとめてフォトモザイクで作るフォトモザイクは最終的に提出するフォトモザイクではなく途中段階のフォトモザイクですから、そこを間違えないようにしてください。

 さて、ふじまろイメージでは過去に様々なフォトモザイクを作ってきましたが、その経験から言わせていただくと、フォトモザイクの分割数は縦100分割、横100分割の1万分割ぐらいにするのが良いです。 これはもう結論です。あれこれ考える必要はありません。とにかく1万分割にすれば上手くいきます。 ピッタリ1万分割にする必要はありませんが、だいたい1万分割ぐらいにしておくと、背景画像とコマ画像のバランスがよく、コマ画像が小さすぎてどのようなコマ画像を使っているのかがわからないということはありませんし、逆にコマ画像が大きすぎて全体で何を表現しているのかわからないということもありません。 とにかく今回も1万分割ぐらいになるようにしましょう。

 最終的にプリントパックに提出する印刷用のデータは横20,146ピクセル×縦14,276ピクセルです。ピッタリ作るのではなく、少し大きめのフォトモザイクを作って後でピッタリサイズに切り出します。 今回使用するコマ画像の横:縦のサイズ比率は3:2です。コマ画像の横を210ピクセル、縦を140ピクセルとした場合の分割数を計算してみると、

(横方向の分割数)20,146 ÷ 210 = 95.93
(縦方向の分割数)14,276 ÷ 140 = 101.97

となります。少し大きめに作りますから小数点以下を切り上げて、横方向は96コマ、縦方向は102コマとします。作成するフォトモザイクのサイズは、

(横方向のサイズ)210 × 96 = 20,160ピクセル
(縦方向のサイズ)140 × 102 = 14,280ピクセル

となります。一旦このサイズで作って、それをテンプレートの上に並べて、テンプレートからはみ出る部分は切り捨てて、20,146×14276ピクセルの画像を作り、プリントパックに提出します。

 説明が非常にややこしいのですが、デジカメまとめてフォトモザイクで作るフォトモザイクの画像サイズはこれではありません。デジカメまとめてフォトモザイクで作ることのできる画像サイズは縦横10,000ピクセルが限界なので、かなり小さく作り、それをモザイクアート手作り工房で 20,160×14,260に変換し、それをPhotoshop Elementsで20,146×14,276に切り抜きます。ですから、デジカメまとめてフォトモザイクで設定するサイズはまた別問題です。ここでは分割数だけ押さえておき、デジカメまとめてフォトモザイクの設定サイズは、後でデジカメまとめてフォトモザイクを操作しながら考えることにしましょう。 繰り返しになりますが分割数は、

(横方向の分割数)96
(縦方向の分割数)102

です。 ここまでの結論をまとめておきます。

プリントパックに提出する画像サイズは横20,146ピクセル×縦14,276ピクセルである。

プリントパックに提出するフォトモザイクの一コマの画像サイズは横210ピクセル×縦140ピクセルである。

分割数は横96分割×縦102分割である。

テンプレートに並べる前の画像サイズは横20,160ピクセル×縦14,280ピクセルである。

デジカメまとめてフォトモザイクのサイズ設定は分割数を参考に画面を見ながら考える。

 考え方がややこしいのですが、皆さんこの考え方をマスターしてください。縦横の分割数を決め、分割数と一コマのサイズを掛けてフォトモザイク全体のサイズを決めるのです。






コマ画像の縮小


 コマ画像を準備します。今回はこのような写真を使用します。過去に私が撮影した写真なのですが、写真一枚一枚はさして良い写真とは言えませんな。

 写真のサイズは6000ピクセル×4000ピクセルと5472ピクセル×3648ピクセルの物が混在しており合計で11,360枚の写真が「写真一万枚」という一つのフォルダーに保存されています。 今回作成するフォトモザイクは分割数が96×102=9792ですから、11,360枚というのは少し多いのですが、まあいいでしょう。コマ画像は多めに用意したほうが綺麗なフォトモザイクになることは明白です。

 デジカメまとめてリサイズで「写真一万枚」フォルダーを開きます。デジカメまとめてリサイズの使い方はデジカメまとめてリサイズ完全解説を参照してください。



 「編集」「リサイズする」とします。



 「リサイズ後の長辺の長さ」を630、「画質」を10とします。プリントパックに提出するフォトモザイク画像の一コマの画像サイズが210ピクセル×140ピクセルになりますから、ここではそれよりも大きなサイズに縮小しておきます。 縦横3倍余裕を持たせておけば十分ですから、長辺の長さを630とします。 縮小前の写真の縦横比は、横:縦が3:2ですから、長辺を630とすれば短辺は420となります。ここで写真を縮小しておく理由はデジカメまとめてフォトモザイクの画像処理の速度アップです。縮小せずに6000ピクセル×4000ピクセルの写真をそのまま使うと、 フォトモザイク作成にとんでもない時間が掛かってしまいます。以前にやったときは40時間ぐらいパソコンを連続稼働しなければならなくなりました。その辺りの経緯については一万枚の写真から作るモザイクアートを参照してください。



 写真11,360枚の縮小処理が開始されます。



 1時間ぐらい経過した時点で、保存先のフォルダーを確認してみると下図の通り約2300枚の写真の縮小が完了していました。ということは、11,360枚の縮小には5時間ぐらいかかると予測できます。 ふじまろイメージで紹介しているフォトモザイク作成方法はとにかく時間がかかるのですが、こればっかりは仕方がありません。「時間はかかるが綺麗にできる。」というのがふじまろイメージフォトモザイクのセールスポイントです。 他社製のフォトモザイク作成ソフトで、作成スピードを売りにしているものが散見されるのですが、それらのソフトは肝心のフォトモザイク画像の品質が最低レベルです。それらで作ることのできる画像は、背景画像とコマ画像を半透明に合成しただけのなんちゃってフォトモザイクです。 「そりゃ半透明に合成するだけならすぐできるわ!」というのが、彼らに対して私が言いたいことです。



 そんなことを言っているうちに5時間が経過しまして、デジカメまとめてリサイズの処理が完了しました。



 以上でコマ画像の縮小が完了しました。






背景画像の準備


 次の工程は「背景画像の準備」です。どんなフォトモザイクを作るのかですが、で作った下図のフォトモザイクがデザイン的に優れていると思いますので、今回もこれに準じたデザインにしようと思います。 背景画像は下図と同じものを使用します。



 これの元写真は下記の写真です。これの顔部分を切り抜いて背景画像に使用します。



 Photoshop Elementsで開いて、四角形に切り抜くツールを使い、画面下にある縦横比を「縦横比を固定」として、画面右下のW,Hと書かれた欄に201.6、142.8と入力します。 この数字は、モザイクアートポスター工房で作る画像サイズである、横20,160ピクセル×縦14,280ピクセルに由来します。モザイクアートポスター工房で作成する画像サイズと同じ縦横の比率で切り抜くというわけです。



 Photoshop Elementsで切り抜いて下記の写真を保存しました。サイズは横1646ピクセル、縦1166ピクセルです。この写真をデジカメまとめてフォトモザイクの背景画像として使用します。



 以上の操作で背景画像の準備が完了しました。






フォトモザイク作成


 ようやく準備が整いました。地道な作業が続きましたが、ここからが面白いところです。いよいよデジカメまとめてフォトモザイクでフォトモザイクを作っていきます。 デジカメまとめてフォトモザイクの使い方についての細かな説明はここでは行いませんので、操作方法について不明な点があればデジカメまとめてフォトモザイク完全解説を参照して下さい。 前項までで作ったコマ画像と背景画像を開きます。コマ画像は縦横のサイズが630ピクセル×420ピクセルのものです。間違えないようにしてください。



 サイズ設定は下記のようにしました。ポイントは、フォトモザイク画像サイズには10,000以下の数値しか入力できないので、このページの上の方で決めた最終的に作るフォトモザイクサイズである、 横20,160ピクセル×縦14,280ピクセルより小さくなるということです。小さくなるのは分かるけど、具体的にいくらを入力すればよいのか。 それは分割数を手掛かりに計算してください。今回作るフォトモザイクの分割数は横96分割、縦102分割です。このページの上の方で決めた数字です。 これに一コマのサイズを掛け算して出てきた数字がフォトモザイク画像サイズです。 それじゃあ一コマの画像サイズはいくらにすればいいのかという疑問が湧いてくると思います。 なんと、一コマの画像サイズはいくらでもいいんです。最終的に作るフォトモザイクの一コマの画像サイズが210×140でこれも上の方で計算して決めた数字です。 横:縦が3:2ですから、横:縦が3:2であれば、一コマの画像サイズはいくらにしてもいいんです。今回は横75、縦50としました。 その結果、フォトモザイク画像サイズは、

(幅)75×96 = 7200
(高さ)50×102 = 5100

というわけです。
 フォトモザイク画像サイズが大きくなるようにした方が、完成するフォトモザイク画像が綺麗にできるのではないかと思われるかもしれませんが、 そういうわけではないのです。最終的にはモザイクアートポスター工房で解像度を上げる処理を行いますので、デジカメまとめてフォトモザイクで作るフォトモザイク画像の大きさはほとんど意味がありません。 とはいうものの、あまり小さすぎると設定できない場合もあるので、一コマの画像サイズが10以上になるように考えてください。



 次に色補正の設定です。色補正はでいろいろ検討していますので、を参考に下図の設定にします。 今回使用している背景画像とコマ画像はで使用したものとほとんど同じです。皆さん真似される場合はを参考にいろいろ検討してみて下さい。



 次にコマ画像選抜方法の設定です。これは迷うことなく「使用回数を制限する」とします。今回の例であれば「制限回数1」が自動で入力されます。今回作成するフォトモザイクはコマ画像は各1回以下しか使用されないということです。



 高画質モードでフォトモザイク作成を開始します。今回はコマ画像のサイズが630ピクセル×420ピクセルと非常に小さいですから、高画質モードであっても、かなり高速に処理が進行します。



 10分ぐらいで完成しました。



 等倍で表示してみると小さな写真の集合であることがわかります。



 コマ画像を保存します。



 「ファイル」「コマ画像を自動保存」「全コマを補正して自動保存」とします。コマ画像の保存が開始されました。



 1行ごとにフォルダーに分けられてコマ画像が保存されていきます。ここで保存されるコマ画像のサイズは630ピクセル×420ピクセルで、フォトモザイクに配置された後の色に色補正されたものです。このコマ画像を後ほどモザイクアートポスター工房で使用し、高解像度分割処理を行います。



 「000」フォルダーを開いてみるとカラーのコマ画像が保存されています。画面左下に96個の項目と記載されていますが、今作っているフォトモザイクは横方向96分割であり、フォルダー1個に横1行分のコマ画像が保存されているのです。 ちなみにフォルダー名の「000」という数値が何行目のコマ画像であるかを表しています。このフォルダー名の数値は1行目が「000」、2行目が「001」という風に1個ずれていますので、ご注意ください。



 フォトモザイク画像も保存しておきます。モザイクアートポスター工房で高解像度分割処理を行う際に必要になります。どこに保存してもよいのですが、分かりやすいようにコマ画像と同じフォルダに保存しておきます。



 ここまでで作ったフォトモザイクを以下に示します。これで印刷用のデータが完成したと思ったら大間違いです。これでは解像度が足らないのです。この画像をB0に印刷するとギザギザ、ボケボケになってしまいます。 工程が長くてもう忘れたかもしれませんが、今作っているのはプリントパックに提出するB0サイズ印刷用の画像で、最初にダウンロードしたテンプレートのサイズにしなければなりません。 テンプレートのサイズは、横20,146ピクセル×縦14,276ピクセルです。今作ったフォトモザイクのサイズは、横7200ピクセル×縦5100ピクセルで、解像度が三分の一ほどしかありません。



 「フォトモザイク作成」の工程は以上になるのですが、「コマ画像の保存」の工程も同時にやってしまいました。 次の工程「高解像度分割処理」でこのフォトモザイクの解像度を上げていきます。解像度を上げるって、そんなことができるのか。できるんです。






高解像度分割処理


 モザイクアートポスター工房で、フォトモザイク画像とコマ画像を開き、設定画面を開きます。 モザイクアートポスター工房の使い方については、細かなことはここでは説明しないので、モザイクアートポスター工房完全解説を参照してください。

 この設定でいいでしょう。デジカメまとめてフォトモザイクで保存したコマ画像が630×420ピクセルですから、一コマがそれ以下でなるべく大きくなるようにしました。 下図の設定例であれば、一コマの画像サイズが625ピクセル×416ピクセルということです。 この設定であれば、フォトモザイクが縦横6分割の36分割されて、36枚の画像ができます。分割は画面右下の赤枠の様になります。



 全範囲実行とします。ファイル名を付けて保存ボタンを押すと処理が開始されます。



 保存できました。ファイルの並び順を日付順の昇順にすると上手く並びます。



 ここまでの操作で高解像度分割処理は完了です。しかし、これはまだ完成形ではありません。プリントパックに提出するデータとしては解像度が高すぎるのです。 ここでは1コマ625ピクセル×416ピクセルで作りましたが、プリントパックに提出するフォトモザイクの1コマは210ピクセル×140ピクセルです。 次の工程で画像の縮小処理を行い、当初の計画通り、1コマのサイズが210ピクセル×140ピクセルになるように調整します。 ほんと処理が長いよ。一日じゃできないよ。






分割画像の再合成


 前項の処理で36枚の画像ができています。これらは1コマが625ピクセル×416ピクセル、横方向に16コマ、縦方向に17コマのコマ画像が並んだものです。 これを1コマが210ピクセル×140ピクセルになるように縮小します。横方向は210ピクセルが16コマですから、210×16=3360、縦方向は140ピクセルが17コマですから2380ピクセルです。 36枚の画像をまとめて縮小するには、デジカメまとめてリサイズを使います。「編集」「サイズ変更」とし、下図のように設定します。



 縮小処理が完了しました。このファイルは上手く並び替えることはできないので、このままの並びで行きましょう。



 あとはAdobe Photoshop Elementsで、これら36枚の画像をプリントパックのテンプレートの上に並べていけばよいのです。



 下図の様に全てのポスター分割画像をプリントパックのテンプレートの上に並べます。隙間がないように注意が必要です。



 ピクセル等倍に表示して、隙間なく並んでいるかの確認を行います。



 この様に細い隙間が空いている場合がありますから、レイヤーの位置を修正します。隙間が空いている場所は10か所ぐらいありました。丁寧にみていくしかありません。



 隙間がないことを十分に確認したのち、レイヤー横のメニューから「画像を統合」とします。これで分割されていた36枚の画像が1枚に統合されました。



 「画質調整」「カラーを調整」「色相・彩度」として少しだけ彩度を上げておきます。フォトモザイク画像はくすんだ色になってしまいますから、彩度を少し上げるのがよいと思います。



 折角なので、デジカメまとめてフォトモザイクと私のホームページの宣伝を文字で書き込みまして、もう一度「画像を統合」として完成です。






プリントパックに注文


 印刷用のデータが出来たのでプリントパックでポスターの印刷を注文します。トップページから「ご注文」ボタンを押すと下図が表示されます。 インクジェット大判ポスターという商品を注文したかったですが、どこにあるのかわかりません。「全商品からご注文」を押します。



 「ポスター、サイン商品」という欄の、「インクジェット大判ポスター印刷」を選択します。 「フォトポスター印刷」や「大判ポスター印刷 New!」という項目もあって、どれだがわからなかったのですが、どこから行っても同じ商品にたどり着くようでした。 かなりわかりにくいのですが、何とか注文ページに辿り着くことができました。あとは画面の指示に従って注文します。



 注意が必要なのはカラーの項目です。印刷用のデータはRGBカラーモードで作成していますから、注文時のカラーは「RGB+α印刷」を選択します。 サイズはB0、用紙はお好みですが光沢紙としました。納期も特に急いでいないので最大の5営業日としました。納期が長いほうが価格が安くなるようです。 これで3,500円というのは安いと思います。「自宅で印刷するより安いのでは。」と感心しまして、いざ注文を確定しようと画面を見渡すのですが、画面の設計がどうかしていて注文ボタンがどこにも見当たりません。 散々探した結果、3,500円(税抜)と書かれた文字をクリックすると、注文画面に移動する仕組みでした。なんだよこれ。 これではどうやって注文するのかわかりません。めちゃくちゃなページです。



 前項でデータは完成していたのですが、注文画面にPDFにしてくれと書かれていたのでPDFで保存しなおします。



 注文後にデータをアップロードしようとしたところトラブル発生です。データ入稿のページに「web入稿窓口」というボタンがありますので、そちらを押して指示通り操作したのですが・・・



 データのアップロードができません。



 別のアップロード画面を見つけまして、そちらからアップロードすると大丈夫でした。 プリントパックのウェブサイトはいろいろなページがごちゃごちゃに配置されていて訳が分かりません。 どこをどう辿ってそのアップロードページに行きついたのか説明できないのですが、とにかくデータのアップロードはできました。



 マイページで確認するとこの様な状態で、アップロードしたファイルをチェックしている段階のようです。マイページで注文の進捗状況が確認できる仕組みになっています。これは分かりやすくて良いですね。



 データ入稿した後で気付いたのですが、写真の横位置がずれている場所がありました。プリントパックの説明書きでは注文後でもデータの修正は可能とのことでしたから、2時間ぐらいかけてデータを修正しました。



 分割画像を並べる際に位置がずれてしまったようです。今回はガイドを引いて、絶対にずれがないように慎重に作業しました。



 プリントパックのマイページから注文一覧を表示させて、データ差し替えボタンを押しますと・・・



 データの差し替えは有料で500円かかるそうです。しかも銀行振込で。プリントパックで工程が進んでからデータを差し替えるのですから、有料なのは仕方がありません。そりゃそうでしょう。 しかし、銀行振込ってどういうこと。銀行に行ってる暇ないわ! がっかりですけど写真の位置がずれたままでいいことにします。皆さんも真似される場合は、分割画像を並べる際に位置がずれないように注意してください。






完成品の紹介


 数日経過しまして、自宅に印刷物が届きました。



 広げてみるとこんな感じです。印刷の品質は良好で想像以上のものが届きました。 価格から考えて紙の質感とか、もっと安っぽいものが届くと思っていたのですが品質は高いです。



 拡大撮影してみると、小さな写真の集合であることがわかります。



 写真の位置がずれている場所があったはずなのですが、印刷物で見るとどこがずれているのか分からないほどで何の違和感もありませんでした。




 これは大満足、星5つです。



 皆さんもフォトモザイクポスターの印刷を試してみてください。


2024年11月9日







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